ジャパニーズケイタイ。

2013年7月5日 オフ 投稿者: Shinri

今の気分は・・・
『Angel Witch / Angel Witch』

ガラケーからスマホへの過渡期な現在。

元々、ガラケーの機能が限界で、それぞれのOSの統一性が取れないからと、”Android”が普及してガラケーからスマホに勢力図が書きかえられたものの、結局FirefoxやTizen、Ubuntuなどが出てきました。
もちろん単独OSのiOS、Windows、BlackBerryもあります。
今のところ市場で優位に立っているように見えるAndroidもバージョンごとに仕様が変わり、ソフト開発も毎回のバージョンで難アリ、さらに各社から支持された”フリー”という部分もGoogleが締め付けつつあり。
Androidの優位性も薄れつつあるのではないでしょうか。

結果、簡単な方を取ろうとした日本企業さん、世界に置いて行かれ衰退の一途。

ガラケー時代、パナソニックのハード面の使いやすさとか、ソニーエリクソンの入力予測の驚きとか、東芝の文字変換の簡易さ、シャープのテレビ観覧の為の画面回転など…アイデアがいっぱい詰まったびっくり箱をどんどん生み出した末にガラケーと呼ばれた日本製『ジャパニーズケイタイ』を作っていた企業が、いつの間にか半分以上撤退している今のモバイルフォン事業。

ソニー、パナソニック、富士通、シャープ、三菱、NEC、東芝、日立、サンヨー、パイオニア、カシオ、京セラetc…
1990年代後半、出始めの民生機には重いながらも夢がありました。
今のスマホはどうでしょうか?HDのディスプレイ、タッチセンサー、フリック入力。みんな似たり寄ったりの技術で、機能も全部入りで頭打ち。
微々たる性能差で最先端機種を発表しても次の季節には各社同じものが揃う。
例えこれ以上の革新的な技術力が毎年どんどん搭載されたとしても、1台8万もするスマートフォンを、しかも2年縛りを途中解約してまで毎年買い替える人がどれぐらいいるんでしょうね?

じゃあもう、携帯事業は世界に喰われて終わりなのか?
どうせなら、今から一体となってジャパニーズOSを作ってもいいのでは?と思います。
どうせならジャパニーズ・ガラパゴスでスマホを極めて欲しいな、と。日本の亀の歩みをなめるな!ってなってほしいですね。

PCのWindowsしかり、Androidしかり、結局、同一規格のOSが出来てしまえば、あとは昔の携帯事業と同じ、ビックリドッキリメカで勝負!となるわけです。
ただ1台の価格が高価なスマホ、もう以前のように毎年替える時代でもなくなっています。でもCPUやメモリは消耗し、アップグレードと共にどんどん性能が落ちて行く。一昨年ぐらい前に購入したスマホでは2年使えたらいいほうです。
いかに長持ちさせて長期間使える機種でいられるか、そしてその上に機能拡張性を持たせれば、アプリのコンテンツ収益にシフトするように持っていければ、ハード面に頼っていた頃のビジネスモデルからの脱却もはかれるのではないでしょうか。
極端な話、買う段階では電話やメールさえできない、『見た目がカッコイイ箱』でもいいと思います。
HDの容量とか、BluetoothやWi-fiを備えているとか、見た目のデザインや折りたためるとかギザギザしてる(笑)など、ハード的な部分での値段の変化もいいでしょう。
そこから、アプリを”買い足す”ことで自分好みのスマートフォンに組み立てて行く。
例えば基本的な、電話の機能、操作の補助機能、メールの機能やHPを見る機能から自分で選ぶわけです。
最低限の機能の安価なものからデザインに優れていたりカスタマイズが自由に行えたりする高額で高機能なものまで。
さらに音楽プレイヤーの機能、音楽を無線で飛ばす機能、テレビを見る機能、ブックコンテンツのリーダーや、ビデオのビュワーなど。
自分の付けたい機能を選んで購入、カスタマイズ。
そうすれば各社の色も出せるでしょうし、デザインやキャラクター(個性)が出やすくて楽しいものになります。
例えば同じハードを購入していても、
電話としてしか考えてないビジネスマンは電話、メールの最低限の機能オンリーで。
いろいろやりたい大学生は機能的なアプリを全部入れ。
セレブな人ならカスタマイズされた高性能アプリを厳選して。など。
いかに機能拡張が可能でスタイルの良く出たハードを出すか、その中にどのようなソフトで操作性や機能を持たせるか。
アプリ、コンテンツ事業がメインになりつつある今だからこそ、ジャパニーズカンパニーがモノづくりにこだわった、このような機器に打って出るのも”アリ”なのではないでしょうか。

ま、実際、そうなるには問題が多すぎますが、今の日本の大手電気機器メーカー、切なすぎますよね。
ちょっとしたアイデアでまた新しいワクワクする製品が出ることを期待しています。

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